朝青龍の第二次黄金期の予言
久々に本場所を観戦した。今年の初場所は、鬼神のごとき強さを誇った朝青龍が、8連覇を阻止された節目の場所になった。12日目にモンゴルの後輩白鵬の「とったり」からの小手投げの奇襲で右腕を痛めた朝青龍は、結局千秋楽も栃東に立会いの駆け引きに負けてしまった。
現在82手ある大相撲決まり手のうち「とったり」とは相手のどちらか片方の腕(かいな)を両腕で抱え込み、ひじ関節を極めて投げ倒す決まり手だが、よほどタイミングが合わない限り実力伯仲の幕の内の土俵では決まらない。逆に無類の権勢を誇る横綱からすれば、これほど屈辱的な黒星はないはず。加えて、ケガまでさせられたおまけ付き。現に取り組み後「あんな技で負けるなんて情けない」とこぼしている。(昭和の大横綱千代の富士も、引退直前の取り組みで同じくとったりで負けたとき、同じコメントを残している。余談)
来場所は毎年「荒れる」といわれる大阪場所。朝青龍がここで再起するのかどうか。まだ疑問だが、予兆がある気がしてならない。それは雲竜型の土俵入りがまだまだ未完成、というか、まだ若すぎるからだ。
いわゆる拍手を打ったあとに、手のひらをハラリと返す動作は、掌に武器を隠し持っていないことを表しているらしいが、この際の動きにケレン味がある。虚飾があるとみた。
まだまだ若い横綱。円熟味を増してくるのはこれからだろう。モチベーションが維持する限り、体力的にも能力的にも、第二次黄金期と後で云われる時代がやってくることを予想しておこう。
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